薬剤師が、すばやく転職を決めるための14のヒント

薬剤師転職

通常、私たちが転職をお手伝いさせていただく薬剤師さんは、できれば早く転職先をみつけたいと考えています。

 

転職先がなかなか決まらないと、転職したいというモチベーションに影響することがあり、転職や再就職をあきらめてしまうことにつながりかねません。じっくり腰をすえて探すことが大切な反面、一気呵成に取り組み、もたもたしないことも重要です。

薬剤師のみなさんが転職活動を行うために、いくつかのTIPSがありますのでご紹介しましょう。

 

薬剤師さんが転職をスムースに決めるためのTIPSには、取り組みに時間のかからないささやかなものもありますが、実行すると大きなインパクトをもたらす可能性があるものをチョイスしています。リストをチェックして、自分がしていないことがあるか確認し、試してみてください。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【1】:オプション検索を駆使する

薬剤師専門の転職エージェントにいくつか登録すると、薬剤師に関係する求人のみを検索をすることができる環境を手に入れますが、これだけでは不十分です。

各転職エージェントが提供する求人検索には、高度な検索のオプション(例えば、フルタイムかパートか、給与、地域、最寄り駅、職種、役職、会社の規模など)が用意されていますから、それをかしこく活用しましょう。これらを駆使することで、求人検索にかかる時間を節約することができます。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【2】:応募する求人をしぼる

薬剤師専門の転職エージェントにいくつか登録すると、多くの求人にアクセスできます。しかしあなたが見つけたすべての求人に手当たり次第に応募することは、必ずしも良いアイデアではありません。これまでのスキルと希望する待遇と、企業側のニーズとがマッチするかを見極めて、応募先をある程度しぼりこみましょう。そうすることで、門前払いされることがなくなり、徒労が減り、面接の結果あなたが採用される可能性が高まります。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【3】:面接後、結果が通知されるまでの期間も活動をつづける

転職エージェントの紹介などであなたが面接を受けた後、その結果を受領するまでの数週間のあいだも、転職活動をつづけましょう。多くの薬剤師さんが、最終的に転職先を決めるまでに、少なくとも複数の面接を受けています。それを順番にこなしていると、結果が出るまでに時間がかかります。同時並行で進めましょう。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【4】:履歴書の完成度を高める

疑いをもたれるかもしれませんが、完成度の高いよくできた履歴書というものは、“本当に”採用担当者をうならせます。採用担当者が自分で転職活動をするときに、ここまで完成度の高い履歴書は作れないと思わせることができたら、採用は目前です。履歴書もひとつの書類であり、その完成度はあなたの賢さやものごとに取り組む姿勢を端的に示すものです。完成度の高い履歴書を目にすると、採用担当者はあなたの真面目な性格を好意的に読み取ります。いいかげんな履歴書は、あなたがそのような性格ではなかったとしても、転職活動に望む態度に疑問を感じさせるものなのです。薬剤師専門の転職エージェントのコンサルタントは、薬剤師さんの作成した履歴書ばかりを毎日たくさん目にしています。相談しましょう。ここをしっかり取り組むことで、すばやく転職が決まるでしょう。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【5】:履歴書を求人ごとにカスタマイズする

履歴書を会社ごと、求人ごとに内容を調整しカスタマイズしましょう。あなたが採用担当者の側であるとしたら、どの会社のどの職種にも明らかに同じ履歴書を送っていると思われる内容であったら、果たしてその人物に興味がわくでしょうか? 応募する企業の取り組みや文化にあわせた、仕事の内容にあわせた履歴書を目にすれば、おのずと興味はわくものです。

 

企業は応募のあったすべての候補者と面接するわけではありません。履歴書をみてスクリーニングするわけですから、その時点ではじかれてしまってはならないのです。また最近は多くの転職エージェントでAI(人工知能)によるマッチングも行われていますので、企業向けにカスタマイズしていないありふれた履歴書では、企業とのマッチングが成立しない可能性もあります。AI(人工知能)があなたと求人とのあいだに関連性を発見しないからです。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【6】:履歴書の内容は適切な分量にまとめる

てんこ盛りの履歴書は採用担当者をうんざりさせます。多くの採用担当者はそれでも、すべての履歴書を隅から隅まで読むことを自分に課している場合もあります。それは職業的な使命感からそうしているわけですが、それでも人間ですからまとまりのない冗長な履歴書は敬遠されます。簡にして要を得た内容にしましょう。だからこそ、履歴書になにを書き込むかを決定するにあたり、企業側のニーズを探る作業が不可欠になります。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【7】:ブランク期間も説明する

薬剤師は国家資格に裏打ちされた持ち運び可能な(ポータブルな)スキルがあるので、介護や育児などによるブランクは通常許容されます。しかしながら何も言及しなければ、履歴書選考の時点ではじかれてしまうかもしれません。ブランク期間に何があったのか、1行でもよいのでコメントしましょう。履歴書に空白期間の説明を書いてはいけないというルールはありません。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【8】:適切な服装をする

薬剤師としてのスキルは服装から判断できるものではありませんが、しかしこれからの薬剤師は人的コミュニケーションが重視されるようになり、すくなくとも患者や同僚に不快感を与えるようでは困ります。服装はあなたを体現しますから、同僚や薬剤師としての常識を感じさせる服装をチョイスしましょう。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【9】:自分を偽らない

履歴書でも面接でも自分を偽ると苦労するのはあなたです。ありのままの自分を受け入れてくれる企業を見つけましょう。企業には求める薬剤師像があり、あなたにも求める職場像があります。それが幸運にも合致した時に転職が成立します。しかしあなたの側に偽りがあると、職場での毎日が苦痛になること間違いなしです。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【10】:ストーリーを開発する

就職面接中のストーリーテリングは、あなたの経験とスキルを適切に伝えるための優れた方法でありツールです。あなたがアピールしたいことを企業側に示す一つの方法は、ストーリーを語ることです。ストーリーは人間に受け入れられやすく、また記憶に残りやすいことが証明されています。

 

あなたがストーリーを使ってあなたの経験やスキルについての具体的な情報を提供すればするほど、採用担当者はあなたがどれだけその求人にふさわしい人物であるかを深く知るようになるでしょう。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【11】:現在の職場の悪口をいわない

現在雇用されっている場合には現在の職場の、ブランク期間があるかたは前の職場の悪口を言うべきではありません。もっとも悪いことは、あなたがポジティブな人間でないという印象を与えてしまうことです。採用担当者も人間ですから、明るく前向きな人間を採用したいのです。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【12】:面接官に礼状を送りましょう

転職の面接の後に簡単なお礼状を送りましょう。何事もフォローアップが大切です。面接官はそれをみてあなたのことを思い出しますし、面接中にうまくいかなかったことや伝えるべきだったことのフォローにも使えます。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【13】:人的ネットワークを活用しましょう

転職活動においてネットワークへの参加は不可欠です。転職エージェントに登録することもひとつの手段です。可能であれば、ひとつではなく複数のネットワークに参加しましょう。転職活動を、誰からも助けをうけることなしに乗り切る人はいません。

 

薬剤師が転職をすばやく決めるヒント【14】:SNSなどの参照リンクを示しましょう

最近は多くの求職者が限られた履歴書のスペースでは伝えきれないことを補足するために、ブログのURLなどを記載します。インターネットの時代においては、あなたの日常を知ってもらう手段がいくつもあります。ブログやフェイスブックにインスタグラム、ツイッターなど、それが公開可能な内容であれば、積極的にオープンにします。面接での緊張したやり取りではなく、ありのままのあなたを効果的に知ってもらうことができるでしょう。

 

この記事を書いた人(著作権者)

森下フミ(転職コンサルタント、ファーマシス™所属ライター)

 

 


薬剤師の転職を成功にみちびく13のヒント

薬剤師の転職を数多くサポートしてきたキャリアコンサルタントが、薬剤師の転職を成功にみちびくためのヒントを13トピック解説しています。>>>